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仙女の舞/ベハレンシス (前篇) [taxonomy]

 木本性のカランコエはかなり好きなタイプで、なかでも仙女の舞(カランコエ・ベハレンシス)Kalanchoe beharensisは多肉植物のカランコエの存在を知って最初に「欲しい」と感じた種である。最近は服飾や雑貨店、美容院等でちょくちょく見かけるようになり、家族からは「本当はあんなにオシャレなものなんだね」と揶揄される事が度々である。何やらインテリア雑誌に載っていたりとか、ドラマで誰それの部屋にもあったとか、ちょっとしたマイナー人気が出ているようである。
 そこで新宿や表参道、青山などでインテリアや生活雑貨を扱う店や、ちょっとスタイリッシュな感じの花屋を廻ってみたが、確かに7件ほどで大きめの仙女の舞を販売していたり、飾ってあったりしているのを見かけた。そういった場所にあるといかにもスタイリッシュだが、フィロデンドロンやアグラオネマなど熱帯雨林性のサトイモ科の植物ならともかく、カランコエやアガベはどう控えめに考えても室内向きではない。サンルームなら良いがせいぜい冬に日当たりのよい窓際に置く程度にしないと、容姿が維持できないであろう。

 ところで誰が付けたか「仙女の舞」という名は不思議だ。天女ならいざ知らず、よりによって「仙女」である。昔は一般的に仙女のイメージがあったのだろうか。有名なのは八仙の紅一点、何仙姑(かせんこ)だが、中国人は知っていても日本人にはあまり知られていないであろう。八仙はジャッキー・チェンの出世作「ドランクモンキー/酔拳」で使われる酔八仙拳で表現されていたから、功夫映画マニアの人は何となく知っているかもしれない(でも映画では何仙姑の拳は適当に稽古をさぼって習得せずに、最後に苦戦するのだが)。
 話を戻して「仙女」というのは要するに仙道の修行(小周天とか大周天など)を経て、幼女体型に戻ってしまったような女性の仙人の事で、優雅だとか妖艶だとかとは無縁であまりベハレンシスのイメージと合わない。(命名の秘密を知っている方がいらっしゃれば、是非とも御教示願います。)

 さて、ベハレンシスには様々なバリエーションが見られるが、分類学的にはどのような位置づけなのだろうか。と言ってまた脱線するが、植物の場合は種species以下の分類単位taxonに亜種・変種・品種とあり(これらとは別に栽培品種=園芸品種もある)、カランコエでは亜種は少ないものの変種はそこそこある。
 亜種では最初に記載された方が基亜種となり、学名は属名+種名(種小名)+亜種名で表記される。基亜種の種(小)名と亜種名は同じ形容詞となる。これは動物の話ではあるが、植物でも種小名と亜種名間に「subsp.」を表記する以外はほぼ同じだと思う。しかし変種となると現在は動物では用いられない分類単位なのでよく分からない。(ちなみに動物では種小名といわずに種名という場合があるので、上記のような表記にしている。)
 大体からして変種で基亜種に相当するものは「基変種」と呼ぶとして、どの変種が基変種なのか学名から判別できるのだろうか。亜種が存在せず変種だけ存在する場合で種小名と変種名が同一なら問題はないが、亜種が異なる変種同士で、亜種名が省略されていれば基変種かどうかは判別できない。カランコエ属では亜種そのものがあまりないので、悩まなくてもよいかもしれないが。
 なぜこのような事をくどくど書いたかと言うと、ベハレンシスの変種として以下の2つの名が知られているが、基変種に当たる学名は見た事がないからである。
Kalanchoe beharensis var. aureo-aeneus
Kalanchoe beharensis var. subnuda
 この2つの変種はLexiconの著者として著名なH.Jacobsenによるものであるが、記載論文があるのかどうか不明確である。つまり不適格名である可能性が高い。

 う~ん、今回もヨタ話が多くて、長くなりすぎたので続きは改めて書く事にしたい。


表参道にて; なるほど、なんとなくオシャレだ
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川口グリーンセンター; こんなのを養える身分になりたいものですBe02.JPG


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長い冬の始まり [flowers]

 例年ベランダのフレームにビニールをかけるのは、12月上旬から中旬であった。しかし昨年は11月下旬にもう寒さでダメージを受けるものが出て来たので、11月末にビニールをかけた。
 そして今年は11月だというのに街にはコートを着て通勤している人も多く、気象庁の言とは裏腹に寒く感じたので、11/23にビニールをかけた。今度もまた、長い冬になりそうだ。昨年から今年にかけての冬も、この冬もエルニーニョの影響で比較的暖冬だというが、最低気温が緩和されても期間が長いので気が抜けない。何しろ今年は4月初旬までかなりの低温が飛び石的に続いた。
 加えて今年は6~7月の梅雨のシーズンも8~9月のセカンド梅雨(勝手に命名)も、更に11月も曇りや雨の日が多く、日照不足でカランコエは成長が悪い1年であった。これから冬の4ヶ月間、犠牲者なく無事に春を迎えられることを祈りたい。
 室内に取り入れた株は既に光量不足で葉が下垂してしまい、これを「無事」と表現して良いのか悩むところではある。

 さて、大嫌いな冬にもひとつだけ楽しみな事がある。カランコエにとってはフラワーシーズンの到来だ。今年は10月頃からチラホラ店頭で姿を見かけるようになり、現在はポインセチアとシクラメンに押されながらも何とかショップで頑張っている。
 そんな姿を見て応援しなくてはという義務感に駆られ、ついつい2鉢の花ものを購入してしまった。
 ひとつはクイーンローズのアフリカンのシリーズで黄花八重咲きのものだ。欠刻葉に魅かれ、迷う間もなく気づいたらレジに持ち込んでいた。品種名は明記されていないが、アフリカン・サンシャインQ3ではないかと思う。
 この週末に最終回を迎える「エンジェル・ハート」というドラマをたまたま見た時に、そこに出てくるカフェにカランコエが飾ってあるのが気になって即座に録画して繰り返し見てみた。そこには欠刻葉の黄花と赤花が写っていた。ということは、探せばどこかで入手可能であるという期待感を抱いていたが身近なホームセンターで入手できたのはラッキーだった。

八重咲きの黄色い花もなかなか良いものだ
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こういう欠刻葉には魅かれてやまない
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 もう一鉢は一重だろうがまだ花が咲いていない。一見して通常のブロスフェルディアナのハイブリッドとは別の原種の血統が濃く、置き場所がないという住宅事情から暫く葛藤があったが、結局購入してしまった。
花ものに関しては、この冬は幸先が良い。

葉はオーバル
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どんな花が咲くだろうか
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 更に12/13(日)のNHK趣味の園芸でカランコエを放映するというので、早速テキストを買ってきた。同番組では1990年代から2011年まで1年おきにカランコエを取り上げていたが、2011年を最後に途絶えていた。今回は4年ぶりの放送だ。

テキストの表紙は残念ながら力関係でシクラメン
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 講師が小林 功先生でないのは凄~く残念だが、楽しみな事は否めない。これで景気づけて長い冬を乗り切りたい。

ところで先月は暫くの間、こんな国へ行って
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こんなところで苦戦していました。
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殆ど街を見ていないので、カランコエには全く会えませんでした。
ここには固有種のK. schumacheriが自生しているのに残念無念です。

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