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子宝草目録2-④ Suffrutescentes/その他の近縁種 前編 [taxonomy]

 ラクシフローラ K. laxifloraとフェッシェンコイK. fedtschenkoiの説明でかなりかかってしまったが、このグループのその他の仲間についても見てみたい。Suffrutescentesは最初の回で触れたようにラクシフローラ K. laxifloraの種群とロゼイK. rosei (ローズィという方が正しいかな)の種群に分かれる。ロゼイ種群に関しては色々と問題があるので後回しにして、まずはラクシフローラ種群の残りの種について述べていきたい。


 この仲間はどれも似たり寄ったりで区別が難しい。前々回ラクシフローラ K. laxifloraの最後に載せた写真のものは国内でたまに見かけるものであるが、これを単品で葉だけ見るとフェッシェンコイにも似るし、その他の種にも似る。花を確認しないとラクシフローラ K. laxifloraとは分からない。将来このタイプが詳しく調べられて実は別種だったという結末になる可能性も皆無ではない。慣れてくると各種の区別はつくようになるが、区別がつきにくい(言い換えると特徴が掴みにくい)種については花を見るしかない。


 さて、ラクシフローラとフェッシェンコイ以外で良く見られる種はマルニエリアナK. marnierianaであろう。葉は先の2種より小型で葉縁に明確な鋸歯や鈍鋸歯はなく、若干の凹凸に不定芽が生じる。このグループとしては葉が特徴的なので、小さな苗でなければ他種との区別はつくと思う。花筒は他種に比べて太くがっしりした感じがする。マダガスカル南東部に自生し、フェッシェンコイとは分布域が重なっている。


マルニエリアナK. marnieriana 最近は分からないが、以前は頻繁に売られていた
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 幼い苗の時にはマルニエリアナによく似るが成長するにつれてフェッシェンコイのような葉になり、さらに成長すると葉柄近くまで鋸歯が生じるようになるのがロカラナK. ×lokaranaである。マダガスカル南部のトラニャロ(トラナロ;Tôlanaro)近郊で見つかった自然交配種で、親の片方はラクシフローラと考えられているようだ。しかしラクシフローラの分布域から考えて、疑問は残る。GBIF : Global Biodiversity Information Facilityの情報を見るとラクシフローラは基本的にマダガスカル中東部に集中的に分布しているが、飛んで南部の一部にも分布していることになっている。これがロカラナの事なのか、ロカラナの親個体群なのか判別がつかない。
2005年にDescoingsによって新種記載されているが、文献上もネット上も大した情報は得られない。これが他種との区別のもっとも難しい種かも知れない。


ロカラナK. ×lokarana 成長すると鋸歯が葉の全縁に見られる
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 ネットで色々と検索しているとロカラナによく似た未記載種と思しきものが引っかかってくる。Kalanchoe sp.としてマダガスカル南部のPic St. Louis産としか情報がない。葉はロカラナよりも明るい色をしていて、テヌイフローラにも似ている。写真で見る限り萼筒も花筒もピンク味が強く、美しい。
 このsp.はそもそも見る機会がないであろうから、ロカラナと混同して悩む必要もないと思われる。

 この仲間では上記のマルニエリアナK. marnierianaが小さな葉を持つが、もう1種テヌイフローラK. tenuifloraも葉の小さな種だ。種小名は細い花の意。2004年にアンタナナリボのTsimbazaza 動植物公園での栽培個体をもとにDescoingsが記載した種で、葉は葉縁に少数の鈍鋸歯があり、楕円形、花は種小名の意味のごとく細めである。この種もやや特徴的なので、ラクシフローラやフェッシェンコイと混同することはないであろう。


葉も細長い印象を受けるテヌイフローラK. tenuiflora
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